机上の空想 -on the armchair-

エロゲを中心に(広義の)ビジュアルノベルに関するレビューやエッセイを主な活動にしてるつもりのブログです。6月24日より旧ドメインから正式移行しました。

[旧]エロゲ製品版レビュー

闇を奔る刃の煌き

『MYTH』以来(自分でびっくり)の久々のゲーム紹介は、C80新作の同人ゲーム『闇を奔る刃の煌き』です。

闇を奔る刃の煌き

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「夫婦になりましょう」
すれちがった名前も知らぬ娘にそう声をかけたのは、貧乏な若侍、片倉重蔵。
迷わずその手をとり駆け出したのは、隣の街の商家の娘、蛍。
常人には到底理解できぬその行動に、多くの者は驚き呆れ、そしてある者は困惑しながらも二人を迎え入れるのであった。
二人の前に立ちはだかる数々の壁。強い絆と信念でそれらを乗り越えていく内、重蔵は新たな決意を胸にする……。

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サークルの前作『流れ落ちる調べに乗せて』の数十年前。幕末のとある街を舞台としたお話です。簡単に言うと立志ものというか立身出世ものといいますか、貧乏侍である重蔵が蛍を娶ったことをきっかけとして「蛍が胸をはって夫を誇れるような」地位を手に入れるために粉骨砕身していく、というのが大体の筋。

こんなお話が上手いこと成り立つのには大前提がありまして、「重蔵と蛍が人格的にも能力的にも成功に足る好人物である」ことが必要になります。だって、「なんでこんなので成功してくんだろ?」「主人公補正乙」などと思わせたら負けなのですから。その辺りがこの作品の素晴らしいところで、重蔵も蛍も驚くべき胆力を持った豪快な人物でありながらも、決して猪突猛進や力押しなどではない知略と信念、そして何より相互の欠点を補い合う剣と鞘のような絆を以て未来を切り開いていく様には、感情的にも理性的にも納得せざるをえません。これを痛快と呼ばずになんと呼ぶか。たとえば坂本竜馬が人気なのは、言い伝えられるその豪快な気質のイメージとあまりにも鋭い先見の目によるのだと思いますが、まさにそんな感じです。

そして個人的にはここが重要なのですが、この痛快さによって、あんな成り行きでくっついた二人の信頼関係と人物に対する評価がさらに補強されているのが素晴らしい。「この二人には本質を見抜く能力がある」「この二人は本当にお互いを信頼しあっているのだな」と確信してしまえば、二人の行く末を見守りたくなる気持ちも起こってしまうというものです。これは二人だけに限らずその周囲の人物たちにも言えることですが。

言葉でこう表現するのは簡単ですが、これを実際物語上で実現できている作品は、ことノベルゲーであまり多く目にはしませんね。三人称視点からの渋みのある描写がこの裏打ちとしてよく機能してるのだと思います。

……とまあこんな持って回した言い回しをしなくても、「重蔵と蛍がかっこいい、魅力的だ」と一言で表現できてしまうのですがw

全四話あって、三話までが序、四話が破、後日談が急とも言うべき構成で、三話までと四話以降では評価を異にする必要がある(そしてあまり四話以降はネタバレなしでは語りたくない)のですが、四話の展開を評価できるのも三話まで、あるいは『流れ落ちる調べに乗せて』での丁寧な積み重ねがあってこそ。四話の展開は個人的には好みや願望に必ずしも沿ったものではなかったのですが、それでもその熱さに涙をこぼさずにはいられませんでした……(実はゲームで実際に泣いたの初めてだったり)

好みから言うと実は満点と言えるわけではないのですが、それでも絶賛する程度には素晴らしい作品でした。後日談まで読み終えたとき、言いようのない余韻と、独特の虚脱感が自分を襲いました。
好み云々関係なく、素直に「すげえ!とんでもねえ!」と思わせるだけの説得力。これがこの作品の最大の魅力なのでしょう。

(ネタバレなし範囲での)最後に。

公式ページにも「流落と闇奔をどっちをやればいいのか」的なことが書いてありますが、個人的には『流落』を先にやっておくことをおすすめします。というのも、『流落』からの伏線というかなんというか、ある情報を知っているかによって読後感が180度といわずとも90度くらいは変わりそうだからです。90度変わった時にこの作品に対してどんな評価が与えられるのか、僕には想像もつきません。僕としては『流落』を先にやった上でこのような評価をしたので、個人的には僕と同じようにプレイするのをオススメしたいですね。
実を言うと、プレイ順は『闇奔』一話~三話→『流落』→『闇奔』四話でして、振り返れば最高の形だったのではないかと思うのですが、さすがにそんな細かい指定でオススメはしませんww



それでは、以下、ネタバレありの感想です。核心どころか展開そのものの詳細を説明してるレベルなので要注意。
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MYTH

明日はコミケ2日目、ということで(どんなわけか)一年前に発売されたCircletempo「MYTH」を紹介兼レビューします。
遅すぎとか言わないで!分かってるから!



→(最終体験版Re:make+とあらすじの紹介
→(中途版の紹介
中盤までの紹介はこの2つに任せましょう。
とにかくパッケージにも「まずは8時間ほど」とあるように、
「最初、何も面白くないと思ってたらなんてこった……、それすらも伏線だったなんて」
というのが前半です。衝撃と謎がひしめく非常に面白い文章です。

それらの謎は終盤までしぶとく残り続けます。というか終わっても残りますね。そしてそれは伏線の回収漏れなどという話ではなく、事実関係がどうなっているのかさえ一見すると理解不能、というレベルです。
ですから、序盤中盤がインパクトのある展開だっただけに、そこと同じように分かりやすい感動を求めると、この作品はモヤモヤした不快なだけのものとなるかもしれません。そしてそれらを解消するには恐らく、考察という作業をするほかにないでしょう。

しかし、「このゲームは仕掛けや謎を考察するのを楽しむゲームなのか?」と訊かれれば、必ずしもそうではありません。
個人的にこのゲームは、読み解きながら人間に思いを馳せるゲームなんだと思います。下手な例えではありますが、子供の頃には分からなかった両親の行動にこめられた思いが、今になって身に染みてくる、といった感じでしょうか。あの不可解な行動(場面)を、全てを知った上で見つめ直すと、そこに込められた人物たちの『「意思」』が溢れ出てきて、その重さに呆然としてしまう。そして彼らの「夢」を思い起こし、心を震わせる。そんな中で、ふとOP「影、ミツメル、光」やED「神々の歌」を聴いて、涙が零れそうになることも(このゲームは本当に音楽が素晴らしい)。
しばしば感動というものは、悲愴な決意や決死の行動といったものによって引き起こされがちですが、それとはまた別の方向から「人」を考えさせてくれる、良い作品でした。




紹介の最後に、信者乙と言われようとも、ネタだと思われようとも、自分はこの作品をこう表現しましょう。

「MYTHってなんなのよ」
「人生...かな?」

「MYTH」を見届けたとき、この表現が決して過大評価でもネタでもなく、重厚な意味を持つことが出来ると、きっと感じて頂けるのではないでしょうか。

では、以下でネタバレトークをお届けします。多分コッチの方が長いです。
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フリーノベルゲーム(エロゲとは限りませんが)

 今回は、フリー頒布のノベルゲームからオススメのものを紹介します(基本的には◎評価のもの)。TRUE REMEMBRANCEの2作とナルキは書けそうになかったので、またいつかきっと(とはいいつつ今更自分が紹介するのも気が引けるところもありますね……)。AguniはMYTHの外伝的作品なのでここでは割愛。
 4作紹介するうち、上の2作は18禁です。ここを読んでる方に多分いないとは思いますが18歳未満の方は注意してください。



18禁
☆悪魔の迷宮(きつねみみ饅頭

 しおんが目覚めると、そこは暗くてじめじめした石の部屋。確かに昨日は、ふかふかのベッドで眠ったはずなのに――。気づけば、服も着ていない。扉を開けても、そこにはただ闇が続くだけ。
「お母さんに会いたい」。この闇から抜け出すための、しおんの孤独な戦いが始まった。

 「少女凌辱ノベル」と紹介されるこの作品。単にすごくエロいからなどという理由で高評価しているわけでないのは、公式のページを見て貰えれば分かるのではと思います。では、一体何か。それは、恐怖演出を含む卓越した世界観です。とはいっても、ホラーとして素晴らしいということを語りたいわけではありません。
 暗い画面、ジトジトした空気を伝えるテキスト、少女を壊さんと忍び寄る化け物……と、まあ真剣にプレイすればこれだけでも十分に怖いはずですが、「少女凌辱ノベル」とあれば話は別。少女が襲われるのは一種の予定調和であり、むしろ歓迎される状況。恐怖には直結しません。しかし、そんなプレイヤー心理の上を行くものが、プレイを続けるにしたがって見えてきます。それは、少女に立ち塞がる闇のように広がる世界と、欲望も絶望も希望も全て手玉に取る「悪魔」。自分はあっけなく、世界に圧倒され悪魔に弄ばれました。その恐怖は如何ばかりか……。また、上手いとはとても言えない絵・整備されてないシステムがそれを見事に助長します。「ひぐらし」「MYTH(最終体験版)」と並び、自分に「あまり整っていない方が恐怖をかきたてる」と実感させてくれた作品ですね。
怪作と呼ぶに相応しく、このサークルのこれからが楽しみです。
 プレイするときは、BadEndを全てその場で回収しながら進むことをオススメします。また、グロ・ゲテモノ注意の作品なので耐性のない方はやらないように……。


☆two(クレナイブック

 あらすじといえるあらすじはないですね。設定があるにはありますが、紹介すると盛大なネタバレなもので。一人のヒロインとイチャイチャするゲームです。コマンド選択式なので手間はかかりますが短いお話です。
 自分が評価するのは、この作品が短いながらに男女の「愛」というもののメタファー(比喩)であること強く感じたからです。"強い絆"として尊ばれもてはやされ「美しいもの」とされながら、一方で"性欲の延長"としてタブーとされ蔑まれ「醜いもの」であるという面を孕んでいる。また、美しいものという体裁をとれなくなった「愛」は、醜いものとしての末路を迎えるのみ。その矛盾のようなものを一つのシンボルを設定することで表現してのけた作者の発想に素直に感心しました。
 クレナイブックの秋氏の作品には独特の作品が多いらしいので、いつかやってみたいと思います(papillonとpulseを一部だけやったことはありますが)。


非18禁
☆悪の教科書(さんだーぼると

 社会にはびこる悪、虐げられる人々。いくら憤れど、対する牙を持たない少年たち。
 そんな彼らに今日も、「先生」は"本当の悪"を教えていく。

 第一話の展開といい、某宗教団体を分かりやすく批判している件といい、フリーかつ同人という形式だからこそできたであろうなかなか過激な作品。ですが、単に過激な展開が好きなだけの方は体験版で満足しておきましょう。何故なら、この作品は「社会批判ノベル」だからです。
 作者の狙いは過激な描写そのものではなく、プレイヤーを刺激して自分たちを取り巻く問題に意識を向けさせること。やりすぎと思える部分はこの作品において導入に過ぎません。登場人物や物語、作者の主張さえも、この作品が社会批判ノベルという形をとるためのただの枠組みです。作品が描くのは、自分たちが「知っている」こと、自分たちが「知ることができる」ことのみ。作者は「悪の教科書」を鵜呑みにすることさえも否定して、投げかけます。「貴方はどう考え、行動しますか」と。
 この作品に対しては、「どれだけ良く批評されたか」ではなく「どれだけ多く批評されたか」こそがその価値を表していることでしょう。この作品で何か考えさせられたのなら、それが既に作者の狙い通りなのですから。


☆ななつのユメをみる(みつやしき

 7年前の震災以来、PSI(サイ)と呼ばれる超能力者が多発するようになった垣根花市。
 7年来離れていたこの街に帰ってきた智也は、予知ができるという少女・こよりに引き合わせられる。彼女には人の死が見え、自らも「乱暴されて、殺されるみたい」と語るのだが……。

 2006年~2007年にかけて、全7話が連載された作品。自分は確か4話?ぐらいの頃から読んでいましたか。
 大して整った絵でもなく、テキストも時折基本的なことさえできてないところがあったり、設定にもちょっと不自然(というか不調和というか)な部分が見られるなど、決して完成された作品ではありません。また、自分が苦手な「不幸の羅列」のような一面もあって、途中まではあまり良い印象を持てませんでした。
 しかしそれは、「せかいかんそく」へ至ることで一変することに。それはこの作品の、「直向きさ」に気付けたからです。
 主人公である子供たち。恋愛とか友情とかそういう言葉を抜きに、「大好きな人と一緒にいたい」「大好きな人に幸せになってほしい」と、不器用に純粋に願い続ける彼らのその想いが、未来と過去を真直ぐにつなぎます。そしてその光景が、「作者がこれを描きたかったからあの物語があったのか」と、序盤に抱いた不信感を見事氷解させてくれました(伏線を回収したといえばそれまでかもしれませんが)。また、そこに大人という壁や隠された謎を散りばめられたことで生まれた、簡単には真実に届かせないシビアさが、それを乗り越えた直向きさの強さの裏打となっています。
 現段階ではまだ第1章であるこの作品は、切ない余韻を残して結ばれます。これから、語られなかった真実や可能性がどう展開されるのか楽しみです。
 この作品のレビューはあまり見かけませんね。グーグル先生で自分のリストが10番くらいにくる程。埋もれていると表現するのがピッタリな感じ。この紹介でちょっとでも知名度が上がってくれればなぁ。



 いずれも洗練されてはないとは思いますが、どれもそれぞれ個性的で面白い作品です。
 フリーですので、ちょっとでも興味が湧いたらレッツプレイ!

 では、以上で。

赫炎のインガノック

今日の紹介は、ライアーソフトの「赫炎のインガノック」です。


10年前の《復活》によって、蒸気機関都市インガノックの全てが歪んだ。精霊や妖精のような幻想生物が姿を現し、また人々を動物の姿へと変異させる奇病が流行り、何より41体の異形『クリッター』が人々を脅かす。そして都市を覆うように立ち込める無限霧によって、インガノックは完全に孤立していた。
御伽噺が現実であるこの都市には、もう御伽噺は存在しない。ただ一つだけ、『奇械』という鋼の英雄が、儚い願望のように時折語られるだけである。
・・・・・・
死と貧困の渦巻く都市下層。ギーは、《復活》によってもたらされた力『現象数式』をもって、貧しい人々への巡回医療を営んでいた。『死の都市法』に逆らって、死に行く人々に手を差し伸べ続けるも、目の前で消えていく、命。それでも彼は、手を差し伸べるために、街を歩き続けた。
そして彼は出会う。「キーア」と名乗る少女に。「鋼」の彼に。

独特の世界観、言葉遊びのようなテキスト、そして難解なシナリオ。激しく人を選びそうな作品ですね。自分はとても気に入った人間です。
魅力を感じた点は多々あります。
まず、世界観を初めとした「雰囲気」の構築。難解ながら緻密に練られた設定と、それをありのまま体現したようなグラフィックや音楽達がインガノックの世界へのめりこませます。特に音楽は、数が少ないながらも秀逸なものばかりだと思います。また、言葉遊びのようなテキストが、この世界観を彩る重要な要素になっています。特に(賛否両論であろう)戦闘や黄金螺旋階段などのバンクはプレイヤーの皆さんに強烈な印象を残しているでしょう。
そして、その独特のテンポのテキストで綴られる物語。所々で見かける評価に「大人の御伽噺」というのがありましたが、正にそれ。色々な隠喩と言葉回しで難解に見えるけれど、根幹は単純で、それでいて大切なもの。号泣するような感動劇があるわけではありませんが、自然と頬を涙が伝うような、心に染込んでくる美しい話であったと自分は感じました。
物語に付随して、その中で描かれる人々も魅力のひとつです。「心の声」というシステムによって、登場人物が深く掘り下げられ、彼らへの愛着は一層強く。また、そうして「声」を聴けるメインキャラはもちろんのこと、色も声もない人々の生き様さえ、汚くも美しく、ひたむきで。声といえば、CVも完璧だと思います。ただ、フルボイスでないのが惜しまれるところ。

個人的にですが、この作品はアダルトゲームとしての理想形に近いんじゃないかと思います。アダルトという点では、暗さと憂いに満ちた難解な作風、効果的に挿入され雰囲気を損なわないHシーン。ゲームという点では、美しいグラフィック・音楽・テキスト、ADVという形式をいかした「心の声」システム。それらが組み合わさって本当の「アダルトゲーム」たり得てる、と。

そこに良質のシナリオが加わってもう最高……と言いたいところですが、そこまではまだ一歩足りませんか。何が足りないといわれればそれは……パートボイスに代表される製品としての質のようなものでしょうか。粗を探そうと思えば幾らでも見つかってしまう作品なんです。
ですから減点方式なら低得点になってしまうでしょう。しかし、加点方式ならどこまでも点が伸びる良い点をたくさんもった作品だと、自分は思います。



現在、WEBノベルが連載中。内容は主に外伝とアフターストーリーです。
自分、実をいうと作品のラストに納得できない部分があったのですが……アフターストーリーを読んだら色々吹っ飛びました。まだ続くようなので期待。
アティに入れ込んだ身としては2・3回目が破壊力抜群です。叫んで死にそうです。
一つの作品なら製品中で完結しとけよというツッコミはなしの方向で(汗)。


では、以上で失礼します。

ひまわり

今日は、ぶらんくのーと「ひまわり」を紹介します!


あらすじは体験版の紹介をご参照下さい。

体験版の紹介で、「なかなかヘビーな設定がある」と書きましたが、全部クリアしまして思うのは……。

ヘビー過ぎるわ(爆)。

1周目で十分に伏線が張り巡らされていて、結構深い話が期待できるとは思っていたのですが、いざ2周目に突入すると予想の更に上を行く展開。凄い。スケールがでかい。
この作品は、前にも書いたとおりの「宇宙」という遠大なモチーフに、そしてそこに「生命」というこれまた底なしの深さの題材を用いた物語。その中で描かれるのは「愛」「夢」「友」「死」「記憶」などといった普遍的ながら永遠の人類のテーマ。
これらが、メイン・サブを問わない様々なキャラクター同士の間で入り組む関係と、その人々の人間ドラマの中で描かれます。1周目ではボーイミーツガールの爽やか物語の後ろに見え隠れする一筋縄じゃいかなそうな事実関係、2周目は「人」というものに振り回される人々の葛藤、それ以降では動き続ける歯車に喘ぎつつも生きていく人間の姿。それらをアクアを始めとする魅力に溢れたキャラクター達が彩るこの物語に、自分は時間を忘れるほど引き込まれました。
モチーフからテーマ・中身に至るまで広げまくった風呂敷に、振り回されることなく描ききったシナリオの腕は、賞賛に値すると思います。同人というのも侮れませんね、全く。


あえて一般的な表現で小さくまとめて見ましたが、いかがでしょうか(汗)。同人作品で値段も1500円未満とかなりのお手軽なので、是非プレイしてもらいたいと思います。

では、最後にこれからプレイするという人(いればですが)へ……。

できれば全エンドをコンプして欲しいと思います。エピローグの衝撃を味わうためと、そして最後のTIPSを見るために。
ここでTIPSというシステム。要するにショートストーリーで、バッドエンドを回収していくと増えていくのですが、最後の一つはバッド以外の全エンドをコンプリートしなければ見れません。この内容がまた。なるほど、TIPS。


では、以上で。
プレイ本数が同人>>商業なこじらせ系引退気味エロゲーマー。同人ゲーム「MYTH」のファンサークル「MYTH研」の代表として同人誌作ったりもしました。
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mythology
ご案内と注意
エロゲ感想の多くは雑感という形で雑記(+簡易感想)に紛れてます。

プレイ済リストや、下の検索欄からご参照ください。

批評空間のarmchairと同じ人です。

好んでいる作品の傾向を見ていただくだけなら、そちらの得点表を見ていただくのが速いかもしれません。

また、同人ゲームの感想をお探しの方は、批評空間でも同じような感想を述べてることがありますので特にご留意ください。


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