夏コミでMYTH研に委託していただいた、「MYTH」10周年記念後日談DISCの

「MYTH -After the Stories-」Web頒布が開始されました!

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(実は仮頒布自体は11月にすでに始まっていたというのに全く気づかない体たらくでした……)




……というわけで、無事ネタバレ解禁とあいなりましたので、
感想を以下につらつらと書いていきたいと思います(別にそこに配慮したわけではなかった)。

当然のこと、MYTHアフターおよびMYTH本編のネタバレをしてますのでご注意ください。

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私が思いを馳せたのは、「それでも終わらないこと、続いていくということ」です。

ちょっとぼやっとしていますが、有名なフレーズで言い換えるのであれば

"Life goes on"

でしょうか。

Lifeという単語を日本語に当てはめれば、それは人生であったり生命であったり生活であったり、
様々な意味になる言葉ではあるわけですけれども、ここではそのどれもをも示します。
(MYTHologyの緒言と似たような言葉遊びから話を広げる辺り芸が無い)

装置『MYTH』が安定化して、作品「MYTH」というパッケージが完成し、その描写が一旦終了しても、
あの世界では『MYTH』が稼働し続ける限り、『MYTH』内では「MYTH」のその後が生成され続けているわけで、
つまりは、彼らにとっての"Life"(生活、に近い意味になるでしょうか)は終わっていないんですよね。

その一方で、現実において「MYTH」という作品が完結して読者が読み終わったあとも、
我々読者の、そして作者の"Life"(人生)は続いているんだよ……というのは、当然のことではありつつも、
あとがきにおける「その後」についてのナカオさん自身の言及から改めて強く意識させられることです。

この相似形は、「MYTH」という作品を接点にした、フィクションと現実の鏡像であるように思えます。
そして「MYTH」というフィクションにおいて、『MYTH』という装置は、
新しく現れるはずの"Life"(知的生命)との邂逅を待ち続けた果てに、
"Life"(生命の鎖)をつなげていく使命を負っているわけですが、
このことを現実へと鏡写しにするのであれば、
それは「MYTH」の後、私達が新たな"Life"と出会い、"Life"をつなげていくことに他ならないのだろう――
と、そういう風に思うわけです。


……などとまとまらない思考を書きなぐってみましたが、筆に任せたのもあって、
「MYTHology」をご覧になった方にはやはり既視感のある感想になってしまったかもしれません。
それだけあの文章に私のMYTH観が集約されてるんだと思って許していただけると幸いです。

「MYTH」に限らず、のめり込んだ作品が完結したときに我々が思いを馳せるものは、
往々にして「完結したその後、どうなるのか」ですよね(主語が大きい)。
私は特にオーディンについて、最終盤で斃れてはいるものの、『MYTH』という装置の性質上、
装置内のシナリオのどこかで生き続けているというのは明確であるから……と想像を巡らせてはいたんですが、
その具体的な形を垣間見ることができたことに嬉しさがありました。
そういうところと、あとその他いろいろ含めてストーリー「影、ミツメル、光」が特に印象深いです。
虚実が並行して綯い交ぜになるっていう風情いいですよね……。
それから題名にこれ持ってくるチョイスがいいですよね……(語彙)。

ところで、「影、ミツメル、光」って「影(が)見つめる光」なのか「影(を)見つめる光」なのか、
歌詞を聞いてても実は明確じゃないんですよね――って話は長くなりそうなのでやめておきましょう笑



さて文末に私信を置いてしまいますが、
ナカオボウシ様、今回はアフターの製作お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
私の呼びかけで作られた「MYTHology」をキッカケに製作されたという事実については、
正直に申し上げると、未だに少しの居心地の悪さがあるわけですが、
その感情とは別に、「MYTH」の関連作をまた読むことができたことについて、
いちファンとして単純に、望外の喜びを感じます。


ともかくも次は「W-Standard, Wanderland」ですね。
本当に楽しみにしています。