お久しぶりの台鼎です(久しぶりに使ったフレーズ)。

紹介記事を雑記で下げるのもなあと思い、特に話題がないうちは更新しないでおこうと思ったのですが、ついにあれが出てきたので更新。

そう……。




これっすねー。『猫撫ディストーションExodus』。

元長が分かる人には分かる通り、完全に『未来にキスを』としか思えないワードの数々。サムネからしてししおどしな辺りがもう狙ってるとしか思えない。
最初に情報を聞いたときは「あれにFDつけてもなあ…」「別のKtF的な次回作つくっとくれよう」などと思ってたわけですが、もののみごとに釣られクマー。あー、楽しみだ。

(PVと雑誌情報の感想)
・中盤の英語が出てくるところですが、組み合わせが「Genesis/Exodus」「Apocalypse/Revelation」「Paradise/Elysion」となっていまして。イコールで結ばれるのか対比として使われるのか知らないですが、明らかに『未来にキスを』のGenesisを意識してきてるとしか思えない。あとParadiseに対してElysionってあんた。圧倒的楽園はELYSIONのことだったんだよ!(?)

・個人的に気になるのは「システムに動かされている君たちに教えてあげよう」っていう文言。二人称が「君」なんてキャラいたっけ?(覚えてないだけかもしれませんが) あとこの文脈で「たち」と総称されうるのは誰?とか。

・雑誌によるとExodus編は琴子・ギズモがメインということですが、僕の目算では二人とも藤木さんのキャラなのでやっぱりメインは藤木さんということなのかしらん、とか。あと、主人公が主人公であることが云々ってのはフロレアールっぽい感じになるというあれでしょうか。

・EDが島みやさんってことはOPはSHIHOさん期待しちゃだめですかsense off的に。

・EDの「リピカ」というのは、神智学とかの分野でいう「アカシックレコード」を記録している天使のことらしいです。Wikipedia見てもさっぱり分からないですが。……歌詞よく聞いてたら「虚空の海」とか「アカシャ」とか普通にいっちゃってるじゃないですかー!やだー! 「光」って実はそういう意味ですかー!



とまあ久々にテンションの上がる話題でした。実は最近エロゲが捗らなくて……。二週間くらい触ってないなどというレベル。体験版くらいはこなしていきたいんですがねー、色々気になる作品多いですし。

では、以下簡易感想です。

[作品一覧]
END
乙女の悲劇は残酷なキス
淫靡で残酷な豚
雨想い、君抱く
シュガードロップ・ブレイクアウト
メルクリウスの青い砂
ヴィザルの日記
ヴィザルの日記 補記
空想彼岸
このはなさくや 第一部
観測∞世界



<同人>
×END (Castle.bom)
えーとうん、何も言いません……というか何か言えるほど中身がありません……。
いままで×つけた作品ってどれも自分に合わなかったのが原因なんですが、今回に限ってはそういうわけではございません。
ジョークで作ってるようならまだいいんですが、そうじゃなさそうなのがまたね。

△乙女の悲劇は残酷なキス (禁飼育)
ヒロインがオッサンといちゃいちゃするゲーム。『この世で最も残酷なキス』と比べて大分銀仁さんが人間臭いというか可愛い性格になっててよかったり悪かったり。

○淫靡で残酷な豚 (禁飼育)
なんか設定見たことある?と思ったら『この世で最も淫靡なキス』でしたね。おとひげのは把握してたんですが……。
いい感じに禁飼育展開やらかしててむしろニヤニヤしっぱなしの作品でございました。

△雨想い、君抱く (禁飼育)
さくパンを真顔で作り直したらこんな感じになるのかなあ、という印象。女性視点の率直な一人称や強烈な展開が魅力で逆にディティールにこだわらない、というのが禁飼育作品の特徴だと思うのですが、それが思いっきり裏目ったような。群像劇的に視点が動き回るのですが、正直主人公以外には感情移入が難しい。特に軍人側は一体何やってんのこの人たち、と思いながら最後まで読んでしまいました。この辺りは設定の甘さが効いてる気が。そういう点ではさくパンも相当だったはずなんですけどね…やはりあれは何かがすごかったんだなあ。酷罪なんかもそういう面がなきにしもあらずでしたが、設定でその辺を上手くフォローできていたと思います。
お願いだからノロって連呼しないで…ちょっとだけならスルーできたのに…。

○シュガードロップ・ブレイクアウト (Studio F#)
王となる運命を背負った幼い少女と、国をめぐる陰謀と、彼女を守ろうとする従者たちの物語――かと思ったら結構予想外のベクトルの方向の話でした。いや、大枠で間違っているわけではないのですが、プレイ前に持っていた印象とは違った方面で暗い要素がメインとなってましたね。お父さんまじ……。
メインのストーリーは最初はメルヘンメンヘルでご都合展開だなあと思ったのですが、二周目以降に見ることのできるサイドストーリー群のおかげで各キャラの知られざる事情心情が見えてくるのが面白かったです。そしてシステムや演出もよかったと思います。背景やカットなどの素材を増やすことで躍動感のある画面を作れるのはさすが。minori的というかなんというか。
あと知らなかったのですが、これ『メルクリウスの青い砂』の前日談だったんですね……。ジェラルドとロディスとか思いっきり両方でメインキャラじゃないですかー! 完全にプレイ順間違えた。どうりで世界観が分かりづらいわけだ。

△メルクリウスの青い砂 (Studio F#)
後続作が中近世風ヨーロッパなのにこちらはサイバーパンク。一体なんぞ?と思ったらかなり壮大な世界のお話だったんですねー。以降のF#作品全部の根源であることからして、その立ち位置はエロゲでたとえるならセレナリア的。
「青い砂」「JUPITER」などの政府機密に触れてしまった女の子のお話。色んな組織の思惑が渦巻く緊張感のある展開でしたが、主人公は結局どういう意味のあるキャラだったのかがよく分からずラストで若干?マークが出てきてしまいました。RPGが辛くて集中できてなかったのが問題……?
そんなこんなでRPGと周回要素が辛いままルートくんで一周して、二周目やってる途中でギブアップしてしまいました。攻略対象変えてもメインのお話は変わらなそうだけど、なんかすごい展開あったりするのかなあこれ以降。

◎ヴィザルの日記 (雨傘日傘事務所)
基本的には、コルク先生やヴィザルたちの日常を楽しむ作品で、それらが積み重なった末のあの結末を受け止めて涙するゲームじゃないでしょうか。終盤はなかなか憎い演出。
一作内で完結してるにはしてるのですが、まだ「彼ら彼女らの」話は完結してないわけで、こうなってはとにもかくにも行く末を見守らないことにはいきませんね。
ハイファンタジーではあるんですが、その設定の濃さの割にテキストがかなりざっくりしててびっくりしましたが、慣れればどうということはない……?

○ヴィザルの日記 補記 (雨傘日傘事務所)
日常と後日談の短編があるよくあるFDな感じですが、やはりこれでは物足りぬ。いや、決して悪くはないどころかヴィザルとコルクのバカップルぷりが目に毒な感じどか非常によかったんですが……。

○空想彼岸 (宴)
この頃はまだフキダシシステムはなかったんだな、とちょっとびっくりしながらプレイした宴作品の第二作。狐耳可愛い!とキャラ萌えに走ったクリアレイン並にはキャラゲーな印象。
そうはいっても宴作品、一筋縄とはいかない重い空気の展開でした。個人的にはもっと明るくてもいいんじゃないかなあと思いますが。特にラストバトルの展開がありがちだけどいい、みたいな感じだっただけに、もっと大団円でいってほしかったなあと。

○このはなさくや 第一部 (文月の猫)
非日常を望む少年が非日常に巻き込まれていくお話。伝奇というかファンタジー設定が出てきたあたりからそっちに走るのかなあと思いましたが、割と「非日常」の象徴程度の役割に留まっていて、基本は少年が平凡かつ奇特な日常とどう向き合うのかというところが主眼となってる印象。そういう点では、主人公の一人称はいい塩梅でよかったと思います。
もっと引っ張るのかなと思ってた設定(展開)があっさりと消化されてしまったので、この続編からどういう風につなげるつもりなのか注目。
内容は体験版にもうひと展開あるくらいのものなので、気になる人はぜひ体験版から。

△観測∞世界 (cyclic cyclone)
実は全く完結してないのでこの段階で言うのもなんなんですが、まあ言ってしまうと不整合・不自然・不正確の塊。ミステリだからというだけで済まされるのかなこれ、というくらい違和感バリバリな内容でした。全部回収してくれたら大したもんですが、どうなんだろうなあ。いや、むしろどれか一つでも無意識でやってたら駄作認定してしまうかも。再プレイしたら見えるものが変わる可能性もありますけど、うーん、ちょっとやる気が起こらない。