机上の空想 -on the armchair-

エロゲを中心に(広義の)ビジュアルノベルに関するレビューやエッセイを主な活動にしてるつもりのブログです。6月24日より旧ドメインから正式移行しました。

2008年04月

CHAOS;HEAD 体験版 (非18禁)

今回体験版を紹介するのは、Nitroplus「CHAOS;HEAD」です。


高校二年の西條拓巳は、自らベースと呼ぶコンテナハウスの中で大量の美少女フィギュアに囲まれながらネットに勤しむ、引き篭もり一歩手前の生活を営んでいる。
そのベースが居を構える渋谷の街。そこでは「ニュージェネレーションの狂気」、ニュージェネと呼ばれる猟奇事件が多発していた。集団飛び降り、男性遺体の胃から見つかった胎児など、その奇怪さをテレビやネットなどのメディアは毎日のように騒ぎ立てる。
世情に疎い拓巳も、いつも参加しているネトゲのチャットでその存在を知ることとなる。しばしその話題で盛り上がっていると、突如と「将軍」と名乗る人物が現れ、事件との関わりをほのめかすような書き込みと大量の画像リンクを残していく。用心しつつも画像リンクを誘われるように開いてしまい拓巳は、開いたのを後悔するような凄惨なグロ画像を見てしまう。
そして翌日の下校中、いつも間にか紛れ込んだ路地裏。夢か現かも分からなくなるような不思議な空間の中その先に彼が見つけたのは、血まみれのまま立ち尽くす少女。そして、画像とまったく同じに殺された凄惨な殺人の現場だった――。

印象として思ったのは、凄く凝っている作品だということ。主人公の視点に合わせて360度動く細かい背景や、登場人物の立ち絵の動作、スタイリッシュで整ったシステム周辺。それぞれが突出しているメーカーに比べれば少々見劣りするかもしれませんが、総合的にはレベルが高めだと思います。そしてその割にあまり動作が重くないのも評価できるところかと。
更に、この作品で特徴的なのは分岐の方法。会話中の特定のポイントでポジティブあるいはネガティブに「妄想」することにより、物語が分岐します(体験版内ではホントに分岐してるか分かりませんが)。ポジティブなら萌え萌え(表現が陳腐……)、ネガティブならグロい展開が起こるようです。(自分は最初、何か分岐点で心拍みたいのが出てるのには気付いたんですが、よく分からずに右=ネガティブばかりに分岐してグロ展開ばかり見ました、、泣)。
話の方はといいますと、少なくとも体験版の間は、主人公のイタさに目を瞑れば楽しんで読めると思います。錯綜するように入れ替わる現実と妄想は世界観を如実に表現しているように感じますし、、恐怖描写は結構ワクワクするものがあります。ちょっと絵が可愛すぎるきらいもありますが。問題の主人公はというとなんかもう、理想的なオタク(笑)。ここまでご丁寧にオタクやってる人はそうそう居ない(と思いたい)。まぁ妄想という要素を上手く受け入れさせる良い設定だと思います。
懸念するのは、作中出てくる「ディソード」という要素。謎の剣ってな感じのものなんですが、話の流れが今のところ完璧にサイコホラー・サスペンスなので……最初からファンタジーなら魔法的要素も受けいれられますが、このノリで中途半端にファンタジーを絡めると世界観のイタい作品になってしまわないかとちょっと思ったり。
実はこの作品、非18禁(15歳以上推奨ですが)。エロゲだと思ってTECHGIANで紹介を見てると、「生天目仁美」とか書いてあって焦りました。しかしエロ無し……ちょっと残念な気がしないでもないですが、無意味に18禁にして不要なエロシーンを入れられるよりは随分マシですかね。内容もそんな大人向けでもないような気がしますし(そういうことを言うと大体のエロゲはエロを除くと大して大人向けでもないような違うような……)。


と、こんなところで紹介を終わります。

エイプリルフールじゃなくても馬鹿な馬鹿の雑記

もう4月ですねぇ……。早い……。



タイトルにも挙げたとおり今日(ほぼ昨日ですが)はエイプリルフール。ネタ三昧の日。エロゲメーカーのOHPでは結構ネタが活発に披露されるということで。今まではさほど気に留めなかったんですが、今年はちょっとエロゲブランドのページを軽く巡回してみました。
それにしても結構色々工夫してるんですね。特に印象に残ったのは、

時事ネタで攻めてきたはむはむソフト
うほっな感じのソフトを発表したCIRCUSIllusion
特設ページではなくメインページを丸々エイプリルフール仕様にしたpropeller
衝撃の新作を発表したkey(あれはネタ……だよね?)。

個人的にはエウシュリーみたいな潔いのも好きでしたが。
去年、RUNEのレトロ仕様ノベルが面白かったんですが、今年のはちょっと……自分はちょっと期待して粘ってみたんですが、カウントが一万超えた辺りで諦めました(苦笑)。
同人でもCircletempoさんが結構ド派手なことやってますね。奏の説明が……もう(笑)。
それにしても、ぶらんくのーとの新作はアレ、本当のだよね?ネタじゃないよね?

あと1時間も4月1日はないですが、もし今日中にこの記事を見て気になった方がいらしたら、ちょいと寄ってみると面白いかも。



とまあこんなところで失礼いたします。
プレイ本数が同人>>商業なこじらせ系引退気味エロゲーマー。同人ゲーム「MYTH」のファンサークル「MYTH研」の代表として同人誌作ったりもしました。
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ご案内と注意
エロゲ感想の多くは雑感という形で雑記(+簡易感想)に紛れてます。

プレイ済リストや、下の検索欄からご参照ください。

批評空間のarmchairと同じ人です。

好んでいる作品の傾向を見ていただくだけなら、そちらの得点表を見ていただくのが速いかもしれません。

また、同人ゲームの感想をお探しの方は、批評空間でも同じような感想を述べてることがありますので特にご留意ください。


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