今までの反動で、怒涛の積みゲ消化を行ってみました!……が。

まぁ終わらねー(笑)。

ほぼ10作ありましたしね。うっかりフリーゲームを2本落しちゃいましたしね。逆に残り4作なのが奇跡なくらい。ああ、みちるクエスト全然終わらない。
まぁ実は3月初めから少しずつ解禁してたんですが。

というわけで(どんなわけか)暫定の簡易感想です。記号はリストと同じ意味です。


○Volume7 (RococoWorks)
んー。話としてはいいのだけれど、盛り上がりに欠ける。群像劇というスタイルによって文章がぶつ切りになって、今回は裏目に出た感じ。個別の間はなかなか読ませる文章だったと思うんですが。
十丸と龍護の個別クライマックスが一番の山場でしたね。「0の軌跡」もあいまって。
個人的には、関西人なのにエセ関西弁を話す理多さんと泣き虫ライオンの鳴き(泣き?)声を演じる風音様でお腹いっぱいです(爆)。


◎漆黒のシャルノス (LiarSoft)
インガノックを前提でやっている身としては、やはり比べてしまいまして。話には引き込まれてるしメッセージはヒシヒシ伝わってくるのだけれども、インガノックよりバンクが燃えないとか剣闘シーンがちょっと不自然に見えたとか、そういう引っかかりがあって実は、スタッフロールの間は若干冷めてました。
ところがどっこい、あの短いエピローグでやってくれましたね。ちょっと切なくなる余韻がとてもいい。そしてやっぱりMはメインヒロインだなぁと(笑)。
シナリオは相変わらず副題がピッタリで、桜井氏の「シビアな理想論」ともいうべき思想が全面に出た感じ。自分はなかなか好きです。そして音楽も絵も、この独特な世界観を余すことなく表現してくれる高レベルなものでした。
あとゲームパートについて述べるなら、5章とラストがキツかったですね。5章は何故か常に不安状態で、ラストは移動使い切りましたし。奇跡的にゲームオーバーは一回もしませんでしたけど。


○さくらシュトラッセ (ぱれっと)
イメージ通りのキャラゲーですね。とはいえ、所々にこのライターさんにしか書けないんだろうなという文章が見受けられて面白かったです。
そして、エロゲソングで(タイミングの問題で紹介はしてませんが)よく聴いてるんですが、TynwordMusic(樋口秀樹氏)は良いですね。実は氏による音楽のゲームをプレイするのは初めて。BGMも好みです。
あと、井村屋さんに猫やらせたらアカン。何ですかこの萌え爆弾。死ねる。避けられません。


○さくらんぼシュトラッセ (ぱれっと)
さくらッセからしてキャラゲーでしたので、やはりその延長。FDだしまぁこんなものだなと本当なら△かもなところですが。ですが。
風音スキーに対してロリ音様を出すのは実に卑怯だと思います!
一応、音楽もグラフィックも良いですしね、と言い訳してみます。


○明日の七海と逢うために (PurpleSoftware)
やはり良くも悪くもFD。「明日きみ」もそんなシナリオゲーじゃないですし、ボリュームも相応で、本当なら△かもですが。ですが。
でも風音ファンとしては七海メインのFDな時点で大フィーバーなんですね。しょうがないですよ。
そして「明日きみ」もそうですが背景はすごい。水面とか。


◎春色桜瀬 (PurpleSoftware)
本音をいうとヒロインのほとんどはどうでもよくて、◎をつけたいのは撫子ルートに対して。
何が良かったというと、感動したとか面白かったとかではなく、楽しかったこと。いいですねツンデレバカップル。今までの自分のプレイ作品の偏りもあるのでしょうが、シナリオ中一貫して「恋愛を楽しむ」ということが出来たのは初めての経験で、凄く新鮮でした。いや、これが正しいギャルゲの楽しみ方なのでしょうが。半端な泣き要素に持っていかず、終始思い合っている暖かさを感じる文章で読ませてくれたのが良かったです。
また、このはルートの心情描写をもっと頑張っていれば泣きゲとしてもいけたかも知れませんね。
そして背景とかは相変わらずスゴイ。特にバスには感動。

<同人・フリー>
◎キナナキノ森 (agony)
意外で切ない展開、テーマ性、魅力的なキャラクターと、読み応えのある良いシナリオでした。そして乙女ゲー(らしい)ということで、美少女ゲーではあまり出来ない「汚い女性キャラ」の描写がナカナカ。絵も整っていてフリー作品としては結構ハイレベルです。
同サークルの「さくパン」(後述)に比べれば格段に話が上手いし綺麗にまとまっていてよかったですね。フリー作品なので手軽にやってみて下さい。
あと、「知りたくなかった事実」は本当に知りたくなかったです(苦笑)。恋愛の方かと思ったんだけどなー。ここの今までの作品と比べてオカシイとは感じてたんですけどね。


○さくっとパンダ (agony)
非常に評価に困る作品。印象がいいので○にしておきますが。
超展開だし無理やりだし後付けっぽいし色々ダメなんだけど、何故かスゴく引き込まれました。自分、鬱展開苦手なんですけどね。納得いく説明がイマイチ……。勢い?というのもしっくり来ない。「キャラクターがちゃんと立っている」ことだけはハッキリ言えますが。
それにしてもあの読後の異常な清涼感は一体。鬱ゲーなのに。ボーカル曲のせいかもしれないですけどそれが全てではないでしょうし。
まぁ、簡単にオススメ出来ないことは確かです(笑)。プレイしたい方はVectorで落してください。これもフリーです。


一気に評価してみて分かったことは、「金を払ってプレイしている限り、台鼎は△以下をほとんどつけられないな」ということですか(苦笑)。
多分グラフィックにある程度レベルがあれば△はつけないでしょうし、プレイして不快に感じるような作品でなければ×はつけないでしょうね。甘いというかなんというか……。

それでは。

次回は多分Indigo体験版レビューか四月馬鹿企画レビューです。