紹介するのはPCゲーム「こいとれ」です。
3連続でエロゲなのは「このサイトの出来た経緯」を見てお察し頂たい・・・。

沢崎遊は汐美学園に通う普通の学生。ただ、母を春先に亡くしてからは、妹の海との生活を守るため、クラブにも委員会にも入っていない。
ある日、彼の前に恋愛部の部長・鹿子木ゆうが突然現れる。そして、ほとんど拉致のような状況で恋愛部を見学することに。
そこには、恋愛について真剣な議論を交わす部員達がいた。恋愛部を単なる出会いサークルと思っていた遊は、部員たちと接する内に心が揺らぐようになる。
そして、恋愛部の本活動「ラブロワ」が始まる。遊や、幼馴染の小萌、従姉のうたは、更には海までを巻き込んで・・・。

前回までに紹介した2作とは違い、この作品は恋愛主体の「らしい」美少女ゲームですね。体験版も最初は特筆するものはなく感じましたが・・・、第1回、2回、3回と続きが配信されていく内に、世界に引き込まれました。
この作品の特徴は、やはりラブロワの存在。ラブロワとは、恋愛部員がパートナーを選び、パートナーに恋愛させないようにしつつも、他部員のパートナーに恋愛をさせる、というもの。美少女ゲームでは純粋さが強調されがちな恋愛に、打算・計算・戦略の部分を「ゲーム」として描くことで、また新しい視点を与えています。そこに加わるのが恋愛部の恋愛講座。その内容に賛成するにしろ反対するにしろ、恋愛の、今までの美少女ゲームでは深く考えられてこなかった部分を考えさせられるでしょう。
これらの活動をきっかけに遊は、恋愛についてはもちろん、恋愛に限らない自分自身や身の回りのことと真剣に向き合うことになります。自分のやりたいこと、海のこと、小萌のこと・・・。彼の成長もこの作品の見所ではないでしょうか。
そして登場人物のキャラもよくたっていて魅力的です。個人的には海がいいですね。ヒロインではありませんが。創作の中の子供には大抵違和感を感じるのですが、海に関しては純粋に子供キャラとして好感がもてました。大人びた面を見せながらも、純粋に遊に疑問をぶつける姿には庇護欲をかきたてられます。
発売日は6月29日・・・今日ですね(汗)。買うのは土日以降になりそうです。

紹介は以上。さすがに次回からはゲーム以外の紹介を・・・できるかなぁ(汗


製品版レビュー(07/7/22)