紹介する体験版は、もう3日後には発売のしゃんぐりら「暁の護衛」です。

春、それは転機の季節。別れがあり、新しい出会いと生活が待っている。
それは、一流の令嬢とボディーガードを育てるここ、憐桜学園でもそう。
ボディーガード訓練生には新しく同学年の女子生徒があてがわれ、そのボディーガードとしての訓練を重ねる生活が始まる。
そんな学園の中にあって、海斗も新しい生活を始めようとしていた。
学園長に渡したのは退学届。1年間過ごしたこの学園はそこまで退屈ではなかったが――それでもここは自分の場所ではない。引き止める言葉も聞かず、彼は校門を後にする。
しかし、街に繰り出した矢先、憐桜学園の女生徒が誘拐される現場に遭遇してしまう。体が思わず動き出す。彼を突き動かしたのは、正義感などではなく、「非日常への渇望」だった。
難なく救出して見せる海斗。一方女生徒は戸惑うどころか、落ち着き払って、彼が憐桜学園の生徒であることを看破してみせる。そうして彼に、こう告げるのだった。
「決めたわ、あんたが今日から、私のボディーガードよ」

光るのは、濃いキャラクターたちと繰り広げられる会話の数々です。デレ要素が微塵も見えないお嬢様たち(例外あり)とメイド、やる気がなくトコトン不真面目な主人公、対照的に真面目な学友。交わされるのは険悪なのになんか楽しい会話たち。主人公とツキの淡々としたボケの応酬なんかが楽しすぎです。テンション高いのも悪くないのですが、勢いがなくても笑えるのは作家の日常描写の腕が垣間見えて好きですね。同じ衣笠氏のこん僕もストーリーはともかく会話は楽しかったですから。
ということでストーリーにはあんまり期待してなかったりもします。これ見よがしに陰をチラつかせる主人公の過去とか、あの主人公とあのヒロインたちがどうやって恋愛に発展するのかとかが非常に気になりはしますが。
それにしても声の配役がいいですね。
尊徳「僕は貴様が嫌いだ」
なんというリ○ン・マ○ナス・・・・・・。
というのはさておいて、この業界では比較的ベテランに類される(主観ですが)面々が名を連ねている印象。中でも芹園みやの男役にはビックリしましたわ。個人的には完全にさち的な元気っ娘ボイスのイメージなのですが、あんな声が出せるとは。流石は声優というところです。

では、これにて。