あけましておめでとうございます。台鼎です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします~。



さて、新年一発目の更新は毎年恒例(ってもう言っていいよね!?)のおすすめエロゲソングから行こうかと思ったのですが、ふとアクセス解析を見てみると……

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誰だ名指しで検索してきたのはwwwwww


ほかにも色々ツッコミどころ(「セックス 体験談」とか俺に聞くな)はありますが、どうやらC81同人ゲーム新作の感想が一定の需要がありそうなので、その更新を先にしておこうかなと。

現在新作だけで7本ほどやってるので、あと三本やったらまとめて感想を書きたいと思います。簡易ではありますが。

……で、その前に去年の感想書き逃しとか、新年以降やった新作以外の感想とかを。追記にてやはり簡易ですが。
久々に商業ゲーやりました! もちろんまだクリアできてなかったあの作品です……よ?

[作品一覧]
DEAD END JUNCTION #1
Ritterorden vol.1
Kiitos!
発掘少女
森川空のルール
ヴァンパイアハンターHIROSHI
くるくるぱおーん
未確認くぱぁ物体おーぱーつゅ
嬌烙の館



<同人>
○DEAD END JUNCTION #1 (773)
ウエスタン冒険マンガ風ノベルの第一作。荒野の街、カウボーイ、ガンマン、インディアンなどそれはもうこの手のが大好きな人にはおなじみの要素満載です。そこにファンタジー要素を感じさせる黒騎士の存在だとかも加わってジュブナイル的、冒険小説的ワクワク感の兆しを感じさせてくれます。
まだまだ序盤ですが、雰囲気充分ポテンシャル充分の一作。地味に会話がかっこいいのよねー……こういうところがしっかりしてると好感が持てます。

・Ritterorden vol.1 (君懸草)
大きな力を秘める「結晶石」をめぐる西洋風ファンタジー。個人的にはクリスの探し物が見つかったところがピークだったかなあ、と思います。なんか登場人物の行動が結構迂闊で、ちょっと緊迫感が感じられませんでした。こいつら真面目にやってのかなあと。間者対策において姫様に遅れをとってあまつさえそれに素直に感心してしまう護衛、レンくん。
日常は素直に楽しかったと思うので、物語部分で損してるのがさらに惜しい。レンとクリスの関係はすごいツボでした……なんでくっつかなかったしお前ら。あとどのキャラも食事シーンでいちいちグルメレポートしてくるので空腹に悪いですw

○Kiitos! (KUMYS)
見習いポンコツ召喚士のヒロインと、天才ニート召喚士たちとかとのバカバカしい日常と、いつの間にか進行しているシリアス展開のギャップが楽しい短編。前半はホントあほくさすぎて笑いが止まりませんでした。それでああいう流れになるとは……。後半はちょっとクサい感じがしますが、この長さと内容の割には上手くできた良い結末だったんじゃないでしょうか。可愛らしい絵やアイリッシュな音楽などもすごくよくて、その上お手頃価格でコスパ的にもすごく優秀。
どちらにしても、エンディングまで「えっ、これ乙女ゲーだったの?ww」となるようなそんな作品。いつ恋愛してたお前ら。

<フリー>
○発掘少女 (LR)
個人的には、ヒュナの境遇とかより、周りの大人たちのどうしようもない感じがたまらなく愛しい一作。開き直りの覚悟、とか大好きなので。
少々展開が速くて説明が多いきらいがあって、そこが惜しいかなあと思いました。もっとじっくり関係を熟成してくれていれば……。EXTRAの感じのエピソードをもっと盛り込んでほしかったですかね。
あと細かいですが、ヒュナが現代語を解してる合理的な理由は確か説明されてなかったと思いますが、その辺はどうだったんでしょうか……?

~ここから新年~
<同人>
・森川空のルール (超水道)
前半の空のツンデレなのかよく分からんぶっきらぼうな態度をニヤニヤしながら見守るのがとても楽しかったです。後半の展開は嫌いじゃないですが好きでもないですね……。うーん、コメントしづらい。空が主人公に告白した理由とかは可愛くてよかったんですけど。
一人称のテキストが個人的にはとても好きなタイプでした。叙述とそれに付随する主人公の主観の叙情のバランスといいますか。とても素直に入ってきました。
あと疑問なんですが、この子ら18歳って確か作中で言ってた気がするけどこの展開は……?

○ヴァンパイアハンターHIROSHI (超水道)
オサレ系イロモノコメディかと思ってやってみたのですが、かなり正統派の燃え作品。ラスボス戦は燃えましたねー。この長さでよくあの悲壮な雰囲気が出せたなと。キャラも正統派健気ヒロイン、ゴスロリツンデレな相棒、「可愛いっていうな」系小動物などにぎやかで良い。うち二人は男だけどな!
惜しいのは演出が弱いことですかね。これなら同サークルのデンシノベルと大差ないんじゃないかしらと。
外伝小説は全体的に切なげな雰囲気漂う感じでした。本編で物足りなかった人にはオススメ、本編で充分だった人はちょっとおなかいっぱいになるかも。

○くるくるぱおーん (月のあくび)
満開ちらリズムとはちょっと違うテンションなシュール展開が楽しい。そして自分が知る限り最強のクオリティを誇るエロアニメーションがやばい。すげえぷにぷにしてる。なんぞこれ。
意外に主人公が理性的というか常識的な立場からツッコミをしてく役回りなので想像よりはまともでした。

◎未確認くぱぁ物体おーぱーつゅ (月のあくび)
満ちらが好きな人は多分こっちの意味不明テンションの方がハマるはず。僕がそうです! シナリオとか皆無なのに☆つけそうになりました! もうアホすぎてどうしようもない。
ネタを盛り込むつもりしかない構成・展開とさらにその幕間に挿入されるネタに笑わされ続けて呼吸困難モノ。幼稚なネタといえばそれまでですがよくもまあこんなにも詰め込められたなと感心しきり。
そして相変わらず意味不明クオリティのエロアニメーション。しかもより進化してる……パンツとかパンツとか……。
惜しいのは前半と後半がテンション的に断絶してて、オチが少々ちょっとダレてるところですかね。ここしっかりやられたらもう完璧。

<商業>
○嬌烙の館 (13cm)
5か月ぶりにクリアした商業作は、元長信者だというのに手を出してなかったこの作品ですドーン
『フロレアール』『sense off』『未来にキスを』のさらに以前の作品であり、ともに語られることの多い今作。
確かにその通り、色んな意味の元長エッセンスがごたごたした作品でした。式子をまんま持ってきたようなキャラのエリカさんなどとの会話はその後の作品で語られるものを大いに彷彿とさせるもので、さらに文学・理学的な知識にしきりに言及したがる衒学成分は最も強いかもしれない。設定の類もなんか「らしさ」に溢れてる気がします。
「彼の人の好きな要素を大量にぶちこんだSF風味ゲームブックでしかない」とはフォロワーさんの言ですが、あながち間違いではないでしょう、きっと。

以下白字にて、もし『嬌烙の館』が「ガッチガチのメタフィクションだったら」な妄言。(ネタバレもあり、全く本編にかすってない部分もあり)
途中までというか真相が分かるそのときまで、この作品はずっと「エロゲー」のメタ的な風刺だと思ってたわけです、自分は。

そう、館というのは遊戯とポルノのために用意された計算機の中のデータにしかすぎなくて、館の外はもちろんデータが存在しないのだからキャラクターは出ることができない、とか(たとえば『Merry X'mas you, for cloesed world, and you...』なんかで言及されているように、背景の存在しないフィールドは表示できないから黒塗りにせざるをえない、あるいは行くことができない)。

必要性に疑問を感じる喘ぎ声合成システムとかセックス描写の脈絡のなさとかはまさに「エロと遊戯性が繋がっている必然性があるのか」という疑問を極端に表現したもので、これらを以て「意味がなさすぎる」と呼ぶのは最高の賛辞なんだ!とか(プレイ中にTwitterで漏らした「ひょっとして、当時のエロゲ事情を知らないと真価が分からないタイプのゲームだったり?」という発言はこの辺に基づくものです)。

これ以降の元長作品が「美少女ゲームへの賛辞」にすぐ結びつけられるのは実はしっくりこなかったけど、これを発端として直後の『フロレアール』につながっていくのだと考えれば、まさに氏の問題意識が「美少女ゲーム」に根付くものであることすごく分かる気がすると同時に、ちょっと氏の作風は美少女ゲームという存在にとらわれ過ぎではないかとも、とか。

まあそんなことを考えていたわけで、あの意外と常識的なSFの範囲に収まってしまった(あれで常識的とか言っちゃうのはどうなんだろうかと思うけど)オチに直面すると、はて、何を言っていいやら、となってしまったわけです。
いや、システムの存在についてメタ的に言及した『フロレアール』の前作ということに起因するMisreadは確かにしてますが、エリカさんを筆頭にキャラクターたちがメタ発言しまくるのは明らかにMislead。
というかああいう設定にしてしまったおかげで、メタにしておけばスルーできた諸々の設定の欠陥が目についてしまうわけで(こいつら何語でしゃべってんの、とか、んな都合のいい催眠術できんのかい!とか)
……というわけで僕は悪くないと声を大にして言いたいけど、もうそんなの今さらだね!

戯言ではありますが、ディクスン博士の存在とかを鑑みると言うほど的外れなことを言ってるわけでもないと思ったので掲載。というかこの気持ちを発散したい!
なんというか氏の作品は僕にとって、あくまでアイデアの手がかりのうち刺激的なものの一つなのであり結論の希求というわけではないので、作品の考察や解釈そのものというより、そこからさらに考えられうることを語ってしまいたくなるというか、そういう作品なのです。ご勘弁。




左カラムに書いてある作品がどう考えてもただの積みゲー、もとい詰まりゲー一覧になっている……