4月が…終わっていた…いつのまにか…終わっていた…。

はい、台鼎です。
エロゲ的にいろいろ盛りだくさんな感じのこの春~夏。その第一陣の4月をみなさんどのようにお過ごしでしょうか。
自分は延期でここになったヴァニタスを買ったほかは特に、ですかねー。世界観的にインガノックを彷彿とさせてくれるユースティアとかも考えたんですが、話を聞くにエリス(インガノック的にはアティポジション)が若干残念なところがあるらしくどうにも手が伸びないという。
これからは、5月にはすきま桜を確実に、ほかの候補として久遠の絆。6月は闇色のスノードロップス、電激ストライカーなんかが候補です。
あ、あと蔓木絵買いでぽちとご主人様が確定してます…蒼ソレがあれだった直後だというのに、悲しいかな信者…。ただまあ、下手に設定が凝ってない分シンプルに萌えエロな感じにしてくれれば特に不満のない作品に仕上がってくれるんじゃないかなとは期待しています。
あと同人ゲームも、先日のコミティアには行けなかったものでしばらくは旧作の消化という感じになりそうです。

それにしても、最近ちゃんとしたレビューを投下できていないのが少々残念な感じです。せっかく年50本プレイできるようになっただけに、なおさらもったいないなあと。
いや、本当はオフの方で定期的に寄稿させていただいてるだけ書いてるは書いてるんですが、それをこちらに転載してみてもいいのか、発行者の人との打ち合わせで毎回訊くのを忘れているという…。今度こそ訊こう、今度こそ訊こう…(一年くらいずっとこんな感じ)。

それでは以下、恒例の簡易感想。実はほぼTwitterで言ってしまってることだったりするんですがご了承を…。

[作品一覧]
初恋サクラメント
規制不可
ヴァニタスの羊
私とあなたといた世界
陽射しの中のリアル
なりそこないスノーホワイト



<商業>
◎初恋サクラメント
えー、すごく端的に表現すると「キリスト教版こいとれ」。本当に端的ですがw
部活を主軸として、身の回りで起こる事件を解決しつつ、テーマに沿った形で大きな枠での伏線を張り、各ルートに突入する。登場人物のディスコミュニケーションっぷりや申し分なく妹ゲーなところ、サブキャラがかなり立ち回ってくれるところなんかも同じですね。
ただ違うのは、明確にTRUEと呼ばれ得るルートが一つ存在して、そこでの展開がだいぶファンタジックで泣きゲーっぽく仕上がってることですかね。展開だけみればこいとれよりもこちらの方が一般受けしやすそうではあります。が、やはりキリスト教がシナリオ自体のモチーフとなってるだけあってにじみでる宗教(倫理)的雰囲気に拒否反応がある人もいるかもしれません。別にキリスト教布教ゲーとは僕は思いませんでしたが。
それにしても、この人はラプラスの悪魔大好きだな…。ただ、それを使って伝えたいのはきっと「人がわが道を選ぶ決意の強さ」のようなものであって、科学的・SF的な考察では全くないのでしょうね。

△規制不可
クロスや俺の氷川雫などで魅せたガチ凌辱の再来の予感のもと購入するにいたった今作なのですが、まあ総合してみると普通だったかなあと。サブキャラが本当に適当で、一応しっかり作ってある気の強いキャラが劣化雫にしか見えないのが残念でした。
これも某サイトにレビューをあげてありますんで興味があれば。

△ヴァニタスの羊
正直、テレーゼ以外はえあふぇあかそれ以下レベルでシナリオらしいシナリオがない、あるいは深みがない。テレーゼも、クロハネ的な権謀術数飛び交う展開こそ見応えがあったものの、それ以上の物語としての魅力に欠けた印象。そしてキャラが個人的にあまり魅力的に感じなかったのが痛いですかね。
全体的にテキストが平坦で、書くべきところをちゃんと書ききってない印象がありました。そのせいかキャラの行動原理やらなんやらに説得力が感じられなかった。また、多人数視点で各キャラがその場その場で適切な「知ってる事実」を話してしまうせいで展開に意外性が生じなかったのではないかなあと。群像劇が裏目に出た感じ。

<同人>
△私とあなたといた世界
メッセージ性がある作品ではあるんですが、それにしても展開が割とありがちで、その上掘り下げが浅いせいで説得力に欠けた印象があります。「~しないといけない」「~してはだめ」という行動理念がかなり安直で思考停止をしているような場面がちらほら見られました。
若干ネタバレすれば、「なぜ、主人公は告白を決意してまで彼女を里親と引き合わせなければならなかったのか」。彼女にとってその行為が容易に決断できないとても重大なものだということを匂わせておいてのこの展開は少々理解に苦しみました。

◎陽射しの中のリアル
インタラクティブアニメーションロリ抜きゲー。それ以上でも以下でもないこの作品ですが、それでも◎をあげたくなる素晴らしい出来。シナリオ以外で◎つけるのなんて初めてじゃないか自分…?
女の子が肩で息をしたり、刺激に対しておしりをひくひくとさせたりといった細やかな演出がたまらなく艶やかで、いつのまにか作品世界に引き込まれていました。抜きゲーで何言ってんだこいつって感じですが。

<フリー>
◎なりそこないスノーホワイト
小さな小さな恋のお話。鬱気味とか死人が出るとか事前注意されてどんな禁飼育展開がくるのかと身構えてましたが、完全に杞憂でとても綺麗な物語でした。ちゃんと可愛らしい見た目通りのメルヘン。雰囲気も最高。
よくある「報われない恋の悲劇」ではあるんですが、その悲劇が絶対的な悲劇ではなく、視点によってたまたま当事者たちにとって辛い状況となっただけだった、というのがわざとらしさを感じさせないいい設定でした。
いやしかし、こういう素直にキュンキュン(死)できる作品はいいですね。スノーホワイトという割にメインとなるキャラが男二人だったりして題名に違和感がなくもないですがそこは女性向けということでご愛敬w