机上の空想 -on the armchair-

エロゲを中心に(広義の)ビジュアルノベルに関するレビューやエッセイを主な活動にしてるつもりのブログです。6月24日より旧ドメインから正式移行しました。

車輪の国

さて、今回の紹介はあかべぇそふとつぅの「車輪の国、向日葵の少女」とそのFD「車輪の国、悠久の少年少女」です。いわずと知れた有名作だとは思いますが・・・。

初夏。
罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会。
罪人を更正指導する『特別高等人』を目指す森田賢一は、その最終試験のため、とある田舎町を訪れる。
『一日が十二時間』『親権者に絶対服従』などの義務を負う少女たちとの学園生活の中、『恋愛できない』少女・日向夏咲との出会いが、男の歯車を狂わせ始める。

あらすじがなんかまとめにくいので公式HPを参考に(まぁ今までの紹介もそんなんですが)。これだけ読むとよく分かりませんね(汗)。
この作品の最大の魅力はやはりシナリオでしょう。張り巡らされた伏線(2周目やると伏線だらけで笑えます)、幾度も襲い来るクライマックス(なんか矛盾してきこえますが)、感動。特に2章最後は感動、5章最初は驚愕で鳥肌ものだと思います。3・4章の終わりも自分は好きですが。これはもうやってもらわないと分からないです(紹介として破綻している)。体験版では2章最後までできるんですが、体験版で泣きそうになったのは後にも先にもこの作品だけです。
それだけにシリアスな話が続くんですが、それでも一気に読ませてくれる脚本は絶賛ものです。沢山の名言を残してくれましたしね(色んな意味で)。
サブキャラが濃厚です。法月将臣、磯野くん、FDのアリィ。彼らなくして車輪の国は車輪の国ではありません。惚れてあげて下さい。
そして、音楽。BGMでは、「溶解」「そらの隙間」は涙ボロボロ、「reason to be」「Watch out!」はカッコよさで鳥肌。ボーカル曲はどれもよく、特に「紅空恋歌」「少年少女よ、大志を抱け(FDのOP)」は名曲だと思います。それだけに、FDの初回特典にサントラが付いたのには感激しましたね。
かなり好きな作品なんですが、大量の売れ残りFDが近くのメロンブックスで2000円で売っていたのにはかなり泣けました・・・。確かに本編には劣っていましたけど、FDをやることで新たに発見できることもあるのになぁ。本編が気に入った人には、是非FD(少なくとも法月編)はやって欲しいと思いますね。

そんな感じで今回の紹介駄文を終了します。

あと紹介が書けるPCゲームは・・・今のところ3つ(明日BulletButlersが届きますが)。紹介せねば。

しょぱん! 体験版

※いつにも増して読むに堪えないキモヲタな文章であることをあらかじめお詫びします。
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こいとれ~REN-AI TRAINING~

全攻略したのは2週間も前だというのに・・・今更紹介(というかレビュー)です。

あらすじ等は体験版紹介にて。

まずはシナリオ以外のところから。
ルートは5人の各ヒロインずつと、ノーマルエンドが偏差値によって3種類。共通ルートが長いので作業ゲーといえなくもない感じでした。期間は最長1年間。その月のカレンダーに登場するキャラの分岐が下旬に発生します(これくらいならネタバレになりませんよね?)。
このゲーム最大の特徴といえばADVらしからぬ「難易度」だと思われます。小萌エンドとノーマル(偏差値普通)エンド以外は攻略見ないとできませんでした(苦笑)。世間ではうたはも簡単ということですけど、最初から2つ目の選択肢ですでに躓いていて、それに気付かず6周も7周も(泣)。
予約特典も手に入れました。1番はやっぱり「萌えボイス集」ですね。海はともかくあのうたはのセリフに萌えるのはさすがに不可能(笑)。まあ1つ例をあげるなら・・・「一体どうやって生きてきて、何の為に生きていくつもり?」。聞いた時の状況によれば絶望しますよコレ。さすが風音様、最高です(爆)。
お次はシナリオ。
小萌→カナ→恋子→羽音→うたは、の順でやりました。多分これで正解でした(恋子はカナをクリアしないと見れませんしね)。
どのシナリオにもいえるのは、登場人物の行動に、理由を感じられること。それが利害なのか、ただの感情なのかの違いはありますが。恋愛ゲームの定石、といえる設定を内包しながらも、雰囲気に飲ませずお決まりの方向に持っていかないあたりに、好感がもてました。
じゃあヒロインごとに簡単に。

小萌:恋愛がメインの美少女ゲームでこういうシナリオは新鮮。小萌が快活なイメージなだけ更に。エロゲとしては良く分からないが、個人的には好きなシナリオ。

カナ:良くも悪くも期待通りな感じ。このゲームのメインルートですね。恋愛部の色々な事情が分かりますし。このゲームを知るには必須のルート。

恋子:こういうテーマのシナリオは必要だったとは思うけど・・・、薄すぎ。もうちょっと描き方があったろうに、という感じ。個人的にひとつ言いたいのは、ラプラスの悪魔的な決定論をもちだすなら不確定性原理にも言及して欲しかったということ。海水浴で量子論的な観測の概念云々の話してるんだからさ。

羽音:展開的には1番エロゲらしいシナリオだったかな?でも羽音の心理描写には感心しました。ちょっとビビりましたけど(苦笑)。

うたは:恋愛要素抜いてもえぇ話。ツンデレとはかくあるべき。素直になれない女の子って素敵ですね。ヒロインで1番好きなのはうたはです。

んでもって、共通ルートも含めとりあえず言いたいことが二つあります。個人的にはむしろこっちが本題(オイ)。
1つ。まさか自分が妹に萌えず、純粋に愛しく感じるようになるとは。海が遊と距離をとり始めるあたりなんか多分涙目だったと思います(笑)。なんか海の成長を見守るSLGとかを出してくれないものか(爆)。
2つ。
すぅ。
はぁ。
すぅ・・・
渡会ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!
何回叫んだことか。もちろん小萌に関するイベントでですけど。いい奴過ぎます。健気過ぎます。報われなさ過ぎます。このゲームで最も愛されるべきなのは彼です。渡会を主人公に続編を希望します(笑)。

ちょいとおふざけが過ぎましたが、作品全体として良作だったとは思いますね。秀作にはまだ足りませんが。体験版の紹介でも書いたように、美少女ゲームにおける恋愛の描き方に新しい視点を与えてくれたように思えます。恋愛を真剣に科学しているゲームというのは、あまり例が無いでしょう。そしてその体現である「恋愛講座」が只の御託にならず、シナリオを引き立たせているのがこの作品を魅力的にしています。

大きな感動は無いかも知れません。実際僕も感動はしませんでした。しかし、この作品の魅力はそこではありません。
この作品をプレイした時には、勢いや雰囲気でない、もっと確かに理解できるものによって作られる文章の、"説得力"を感じてみて下さい。
プレイ本数が同人>>商業なこじらせ系引退気味エロゲーマー。同人ゲーム「MYTH」のファンサークル「MYTH研」の代表として同人誌作ったりもしました。
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批評空間のarmchairと同じ人です。

好んでいる作品の傾向を見ていただくだけなら、そちらの得点表を見ていただくのが速いかもしれません。

また、同人ゲームの感想をお探しの方は、批評空間でも同じような感想を述べてることがありますので特にご留意ください。


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