机上の空想 -on the armchair-

エロゲを中心に(広義の)ビジュアルノベルに関するレビューやエッセイを主な活動にしてるつもりのブログです。6月24日より旧ドメインから正式移行しました。

カタハネ

あまぞねすよ・・・、久々に更新したかと思えばなんじゃこりゃ。ほめらじ視聴者ならキャストに爆笑必至。ほめらじCD・執事ラジオCDと一緒に欲しいわこれ(笑)。

と、もはや夏コミに行くのが絶望的になった台鼎がお贈りします今回の紹介は、今は亡きTarteの「カタハネ」です。
この作品では、クロハネ・シロハネという過去と現在の関係にあたる物語が、シロハネ前半→クロハネ→シロハネ後半という形で語られます。

<クロハネ編>(過去)
ふかふかのベッドで目覚めたココは、そこが自分の知らない部屋であることにビックリ。どうしてこんなところにいるのかを知るため、部屋を出てみると、どうやらお城のよう。
そのうちココは迷子に。しょうがないので廊下で誰かが来るのを待っていると、現れたのは白いドレスのキレイなお姫様・クリスティナと、白い羽の人形・エファでした。
その後ココは、アインやデュアなどお城にいる人々と話をしていくうち、自分が人形であり、クリスティナやエファと一緒に「天使の羽ばたき」という劇をすることなどを知ります。
姫様やエファと練習を重ね、迎えた「天使の羽ばたき」のリハーサル。
この時、大きな陰謀が待ち受けていることなど、ココはもちろんのこと、誰も予想していませんでした・・・。

<シロハネ編>(現在)
セロは、人形のココと一緒に暮らす、歴史家を目指す少年。
彼はココのメンテナンスの為、技師のいる白銀の村へココと連れ立つことになりました。そこに友達のワカバ・ライト姉弟が同行するのですが、ワカバは勢いでエントリーしてしまった演劇祭の為、脚本を書きながら役者を探そうと画策。
その劇は、いわくつきの悲劇「天使の導き」を全くの反対のハッピーエンドに改編したもので、史上最大の逆賊と有名なアイン=ロンベルクが実は善い人だった!というトンデモな内容。
役者すら見つからないのでは?という不安を他所に、偶然か運命か、主役にピッタリなアンジェリナやベルが見つかり、ワカバは大はしゃぎ。
果たして、彼女たちの劇は運命は・・・?

クロハネは昨年3月~8月にかけて体験版という形で、公式HPで連載配信されていました。シロハネのあらすじが発表されたのはその後なんですが、連載1回目からクロハネをやっていた身としてはシロハネの設定には驚きを隠せませんでした・・・。何故かは敢えて語ることではないですが。
さて、この作品の魅力は何かといいますと、物語です。とはいっても、何かすごい伏線があるでもなく、描写が巧妙とかいうわけでもありません。ですが、ただ単純に感動できるのです。笛氏の柔らかな絵と違わない童話的な雰囲気。優しく、暖かく、少し悲しいお話。でもやっぱり最後はハッピーエンド。歴史ともいえる程の過去からのつながり、という壮大な要素も相まって、泣き所満載です。
特徴は、主人公を特定しない「群像劇」であること、それから展開が分岐に乏しい、ということでしょうか。一見すると前者は物語が中途半端になり、後者は話が詰め込んだ感じになりそうですが、この二つの特徴のおかげでこの作品は「皆の物語」、「一つのストーリー」として感動でき得るものになっています。結果最後の最後のエピローグ→EDムービーは反則的な攻撃力。ゲームではこの感動はなかなか味わえません。
さらにそこにはキャラクターも大いに貢献しています。みんな基本的に善い人で、優しく、色々に愛をもっています。クロハネの人物たちなんかは余すことなく愛すべき存在であると思います。自分はデュア・アインが大好きですね。ココは言わずもがなですが。彼女がこの作品で一番の活躍をしますからね。
曲もみんないい感じです。ボーカル曲は3曲全て名曲。ED曲2つは聴く度に泣いてもよし。歌と内容のシンクロ率が高いのもありますが、歌そのものがすごく魅力のあるものです。BGMも「Struggle of honor」「Hide and seek」なんかは自分は好きですね。ただ、「Single shuttlecock」(カタハネの英訳)の題名がどうにかならんかと思いますが。shuttlecockってバドミントンとかの羽根ですからねぇ。それとも自分が隠された意味に気付いてないだけでしょうか?

あんまり上手く語れていませんが、自分としてはコンシューマ含め最も好きなゲームの一つです。エロゲに留めておくにはあまりに勿体無い作品・・・・・・というか絶対にエロ要素不要な作品なのですが、製作したtarteが母体会社dealの倒産に伴ってなくなってしまったが為に、関連製品は生産停止、FDも目処は立たず。コンシューマ化ももちろん無し。自分がサントラ手に入れられたのは奇跡でしたね(とらのあなで東京までわざわざ問い合わせて貰って残り在庫2つだった)。利権をどっかが買い取ってくれていないか・・・、その辺の話は7月に終わっているそうなんですが結果を知るわけもなく。ただ一部スタッフは、先に書いた"あまぞねす"などで生存。また、この状況を嘆いた有志が夏コミで合同同人を作って発売します。行って買いたかったなぁ。

さて、この紹介を見て・・・じゃなくても今からやろうという人に幾つかアドバイスがあります。とくに最初2つはこのゲームを楽しみたいなら必須条件です。
一つ。修正パッチを当てよう。まずマトモに進められません。公式ページは潰れちゃってるので、DLミラーサイト(Holyseal、こころんにあるみらー、つんでれみらー、などがオススメ)でダウンロードして、アップデートして下さい。
二つ。漢なら黙って3周。女でも3周。3周目は1・2周目の優に4倍以上の感動を誇ります。
三つ。買うときは安いモノを探そう。不良在庫で2000円で売ってるところもあります(無論自分は予約して7200円とかで買いましたが・・・)。
四つ。サントラは諦めよう。持っている自分が言うのもなんですが。まともな探し方では絶望的です。ひょっとしたら田舎のアニメショップなんかにひっそりとあるかもしれませんけども・・・。そういえば「Memories are here」は確か歌い手・観月あんみの関係のCDに収録されていましたね。

と、これで昨日の記事で「今日中に書く」と宣言した紹介を終わります・・・(汗)。

書かずにいられなかった・・・

eighthnoteのサイトにて絶対幸せ宣言の夏コミ用チラシのpdfサンプルが公開。
そこにコンシューマ版StarTRainの記述もあるのですが。ちょいと問題が。
「新規イベントの追加」
ここまではよろしい。続く文章が。
「に加え、主題歌やムービーもリニューアル!」

ちょっと待て。

曲を変えるのか?あれよりStarTRainにふさわしい曲があるというのか?まさかEDムービーまで変えようというのではなかろうな?

紹介ではあっさりと書きましたが、自分、このゲームの歌2つは毎日欠かさず聴いてるくらい大好きなんですよ。加えて、EDムービーはあれだけを延々1時間くらい続けて観れるくらいにお気に入り。それを変更というのはちょっと・・・というかかなり頂けない事態。

絶対幸せ宣言もED曲があまり好きになれないので買う気が削げ。まぁまだ様子見ですが。なんだか彼らに対する評価が下がりつつある昨今でございます。

とか言いつつ結局買うんだろうなぁ、自分。

紹介は今日中に別の記事で書こうと思います(汗)。

その内歌の紹介とかもしてみようかな。

StarTRain

ついにコンシューマ化!・・・ということで今回はmixed upの「StarTRain」の紹介です。とりあえず初めにキャッチコピーなんかを。

「ふたつめ。みっつめがある。だから、初恋なんだ。」

幼い頃から憧れていた一つ上の先輩、奈美とついに付き合えることになった司。しかし、関係は特に以前と変わらない姉弟のようなもの。続くのは恋人らしいことを何かするでもない日々。
そんな中、司は奈美の視線の先に自分がいないことに気づき始める。それでも認められなくて、焦って、特別な「つながり」さえあれば彼女を繋ぎとめられるんじゃないかと思って、失敗して。奈美との距離を改めて思い知らされる。
ぎこちなくなる関係。以前以下の状態。ただ、司の奈美への思いは変わること無く。
そうしてやって来た七夕祭りの日。
「先輩が幸せになりますように」
司はある決意を固めた。

プロローグ、もとい体験版のあらすじはこの通り。車輪の国とは違ったインパクトのあった体験版でした。Hシーンでジンとキたのはこれが唯一ですね。奈美のある一言が効きます。展開自体も個人的には衝撃的なものでした。
そして物語は1年後に飛びます。主人公の傷心→ヒロインが癒す、という単純な展開を予想していたので更に驚きました。まぁ一番最初にそんな描写はある(というかそのまま)んですが。
ヒロインはとりあえず3人。それぞれのルートに個性があります。奏ルートは、展開はベタなものの、片思いの少女の思いを、後悔を、葛藤を丁寧に描いています。飛鳥ルートでは、辛さを堪え気丈に振舞う彼女の心理が、親子の間の感情を交えて描かれます。蓬ルートは、互いに前の恋人を引きずる者同士が、悩み、苦しんでなにか答えを見つけようとする姿を描く、ある意味リアルな話です。どれも青臭いものの、青春の心理を上手に表現しているのではないかと思います。
そしてその先に、もう一つの物語があります。失意に沈む司を更に襲う絶望。いかにして司は乗り越えるか。このゲームが「StarTRain」足るに欠かせないシナリオです。
この作品のシナリオで凄いのは、特に何か大事件を使うこと無く(例外が一つありますが)物語を紡いでいることです。その分ヤマ場に欠け、冗長な感じになっているかも知れませんが。丁寧な心理描写、心を掴むセリフ回し。それでいて少しベタな展開。登場人物に感情移入しやすい文章でした(まぁその辺はかなり個人差があると思いますが)。
そしてボーカル曲のシナリオとのシンクロ率は異常です。OP曲は奏ルート、ED曲はトゥルーエンド(個人名を使うとなんか違う気がするので使いません)そのものな感じです。今更気付いたんですが、作詞曲者のmi:cs氏はディレクター&プロデューサーなんですね・・・(汗)。監督+作詞なら分かるものの、作曲までこなすとは凄い人です。それにしてもi.o soundとmixed up・eighth noteは関連会社(ブランド)なんでしょうかね。
他の演出面でいうと、EDムービーの出来は秀逸すぎる気がしますね。何故かあのムービーを作ってる会社の詳細が不明ですが。ヴィジュアルは、あの不安定さがどうにかならないものかと思います。雰囲気は好きなんですが。
そして日付が変わるときのアレ。シュール過ぎて失笑せずにいられません。シリアスな時に来るのは本気でやめて欲しいですが。
声優はなかなか。演技の幅がいる役に安玖深、ツンデレに風音。サブの涼森と新沢もいい味出してると思います。二役が多いのが少し気になりましたが。

この作品、良作だと思うし、全体的に青臭いので、コンシューマ移植して18才以下に客層が広がるのはいいと思うのですが、上にもありますがプロローグでのインパクトをHシーンが担っている部分があるので、そこが心配です(だから買って確かめる!という思考に行き着く自分が嫌になりますが・・・)。逆に言えば、そこを乗り越えればコンシューマでも充分に評価できる作品になるでしょう。さて、11月が楽しみ♪

そんな感じで紹介を終わります。

そういえばStarTRainってどう略せばいいんでしょうね?仲間内では"ティレイン"なんて呼んでますが・・・。
プレイ本数が同人>>商業なこじらせ系エロゲーマー。
ご案内と注意
エロゲ感想の多くは雑感という形で雑記(+簡易感想)に紛れてます。

プレイ済リストや、下の検索欄からご参照ください。

批評空間のarmchairと同じ人です。

好んでいる作品の傾向を見ていただくだけなら、そちらの得点表を見ていただくのが速いかもしれません。

また、同人ゲームの感想をお探しの方は、批評空間でも同じような感想を述べてることがありますので特にご留意ください。


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