机上の空想 -on the armchair-

エロゲを中心に(広義の)ビジュアルノベルに関するレビューやエッセイを主な活動にしてるつもりのブログです。6月24日より旧ドメインから正式移行しました。

StarTRain

ついにコンシューマ化!・・・ということで今回はmixed upの「StarTRain」の紹介です。とりあえず初めにキャッチコピーなんかを。

「ふたつめ。みっつめがある。だから、初恋なんだ。」

幼い頃から憧れていた一つ上の先輩、奈美とついに付き合えることになった司。しかし、関係は特に以前と変わらない姉弟のようなもの。続くのは恋人らしいことを何かするでもない日々。
そんな中、司は奈美の視線の先に自分がいないことに気づき始める。それでも認められなくて、焦って、特別な「つながり」さえあれば彼女を繋ぎとめられるんじゃないかと思って、失敗して。奈美との距離を改めて思い知らされる。
ぎこちなくなる関係。以前以下の状態。ただ、司の奈美への思いは変わること無く。
そうしてやって来た七夕祭りの日。
「先輩が幸せになりますように」
司はある決意を固めた。

プロローグ、もとい体験版のあらすじはこの通り。車輪の国とは違ったインパクトのあった体験版でした。Hシーンでジンとキたのはこれが唯一ですね。奈美のある一言が効きます。展開自体も個人的には衝撃的なものでした。
そして物語は1年後に飛びます。主人公の傷心→ヒロインが癒す、という単純な展開を予想していたので更に驚きました。まぁ一番最初にそんな描写はある(というかそのまま)んですが。
ヒロインはとりあえず3人。それぞれのルートに個性があります。奏ルートは、展開はベタなものの、片思いの少女の思いを、後悔を、葛藤を丁寧に描いています。飛鳥ルートでは、辛さを堪え気丈に振舞う彼女の心理が、親子の間の感情を交えて描かれます。蓬ルートは、互いに前の恋人を引きずる者同士が、悩み、苦しんでなにか答えを見つけようとする姿を描く、ある意味リアルな話です。どれも青臭いものの、青春の心理を上手に表現しているのではないかと思います。
そしてその先に、もう一つの物語があります。失意に沈む司を更に襲う絶望。いかにして司は乗り越えるか。このゲームが「StarTRain」足るに欠かせないシナリオです。
この作品のシナリオで凄いのは、特に何か大事件を使うこと無く(例外が一つありますが)物語を紡いでいることです。その分ヤマ場に欠け、冗長な感じになっているかも知れませんが。丁寧な心理描写、心を掴むセリフ回し。それでいて少しベタな展開。登場人物に感情移入しやすい文章でした(まぁその辺はかなり個人差があると思いますが)。
そしてボーカル曲のシナリオとのシンクロ率は異常です。OP曲は奏ルート、ED曲はトゥルーエンド(個人名を使うとなんか違う気がするので使いません)そのものな感じです。今更気付いたんですが、作詞曲者のmi:cs氏はディレクター&プロデューサーなんですね・・・(汗)。監督+作詞なら分かるものの、作曲までこなすとは凄い人です。それにしてもi.o soundとmixed up・eighth noteは関連会社(ブランド)なんでしょうかね。
他の演出面でいうと、EDムービーの出来は秀逸すぎる気がしますね。何故かあのムービーを作ってる会社の詳細が不明ですが。ヴィジュアルは、あの不安定さがどうにかならないものかと思います。雰囲気は好きなんですが。
そして日付が変わるときのアレ。シュール過ぎて失笑せずにいられません。シリアスな時に来るのは本気でやめて欲しいですが。
声優はなかなか。演技の幅がいる役に安玖深、ツンデレに風音。サブの涼森と新沢もいい味出してると思います。二役が多いのが少し気になりましたが。

この作品、良作だと思うし、全体的に青臭いので、コンシューマ移植して18才以下に客層が広がるのはいいと思うのですが、上にもありますがプロローグでのインパクトをHシーンが担っている部分があるので、そこが心配です(だから買って確かめる!という思考に行き着く自分が嫌になりますが・・・)。逆に言えば、そこを乗り越えればコンシューマでも充分に評価できる作品になるでしょう。さて、11月が楽しみ♪

そんな感じで紹介を終わります。

そういえばStarTRainってどう略せばいいんでしょうね?仲間内では"ティレイン"なんて呼んでますが・・・。

はむはむソフト

リカちゃん人形は40周年だそうで。デパートで展示とかしてますね。
そんな場所で
「リカちゃん人形」
を大声で
「リカたん人形」
と言い放った自分は本気で終わってると思います。はい。

さて、今回紹介するのは、はむはむソフトのOHPです。
名前から分かるようにゲーム会社、エロゲブランドです。ですが紹介するのはHP。だってこのブランドまだ一本もゲーム出してないんですもの。HP公開から半年くらいしか経ってませんし。
なのに何故紹介するか。それは、

彼らが漢だからである。

お目見えしてるスタッフの半分以上は女性なんですがね(爆)。
新作のページを見てみると、「本気語り」というページがあります。そこを読んでみてください。正常な精神を持っているあなたならきっとこう言うでしょう。
「なんだコイツら(苦笑)」
こんなことを「本気」で語っているブランドを少なくとも自分は見たことがありません。コスプレにおけるこだわり、タイトルへのこだわり、設定へのこだわり・・・。普通あえて言うものではなく、作品で表現するもの。しかし、萌えとエロスを求めている我らエロゲーマーからすると、彼らの主張は「あって然るべき」もの、我らが「望んでいた」もの、そして作り手側の都合で「無視されてきた」ものなのです。その部分を、「○○は●●にします!」という風に公約として掲げる態度、そこが漢なのです。
更に、彼らのHPのコンテンツに「ハム通」なるものがあります。恐らくはむはむソフト通信の略でしょうが、その実態は・・・ネタ祭り。初期はゲーム作りそっちのけでこのコンテンツの充実に奔走(笑)。自分はダウンロード版ハム通から知ってるんですが、その頃でさえ「いつゲームの情報が・・・?」と思ってましたからね。認知度UPの為の戦略だったとか。大成功ではないかと思うんですが・・・自分の世界しか知らないのでなんとも。なんにしろ、ネタにも全力な所もまた漢です。個人的には新しいスク水キャラを考えるコーナーが好きですね。アホらしくて(全部アホですが)。
他に例を挙げればキリがない(んなことはないだろうが)ですが、コレを伝えて紹介を終えたいと思います。
はむはむソフトOHPのアドレスは"http://hamham.sc/"ですが、一体「sc」って何なんでしょうか?
正解は「School」の頭文字です。
何でか?彼らのデビュー作がスク水モノだからです!それ以上の意味はありません!!

以上紹介でした~。

・・・今まで計10回の紹介中8回がエロゲ関係ってどうなんだろ自分。

車輪の国

さて、今回の紹介はあかべぇそふとつぅの「車輪の国、向日葵の少女」とそのFD「車輪の国、悠久の少年少女」です。いわずと知れた有名作だとは思いますが・・・。

初夏。
罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会。
罪人を更正指導する『特別高等人』を目指す森田賢一は、その最終試験のため、とある田舎町を訪れる。
『一日が十二時間』『親権者に絶対服従』などの義務を負う少女たちとの学園生活の中、『恋愛できない』少女・日向夏咲との出会いが、男の歯車を狂わせ始める。

あらすじがなんかまとめにくいので公式HPを参考に(まぁ今までの紹介もそんなんですが)。これだけ読むとよく分かりませんね(汗)。
この作品の最大の魅力はやはりシナリオでしょう。張り巡らされた伏線(2周目やると伏線だらけで笑えます)、幾度も襲い来るクライマックス(なんか矛盾してきこえますが)、感動。特に2章最後は感動、5章最初は驚愕で鳥肌ものだと思います。3・4章の終わりも自分は好きですが。これはもうやってもらわないと分からないです(紹介として破綻している)。体験版では2章最後までできるんですが、体験版で泣きそうになったのは後にも先にもこの作品だけです。
それだけにシリアスな話が続くんですが、それでも一気に読ませてくれる脚本は絶賛ものです。沢山の名言を残してくれましたしね(色んな意味で)。
サブキャラが濃厚です。法月将臣、磯野くん、FDのアリィ。彼らなくして車輪の国は車輪の国ではありません。惚れてあげて下さい。
そして、音楽。BGMでは、「溶解」「そらの隙間」は涙ボロボロ、「reason to be」「Watch out!」はカッコよさで鳥肌。ボーカル曲はどれもよく、特に「紅空恋歌」「少年少女よ、大志を抱け(FDのOP)」は名曲だと思います。それだけに、FDの初回特典にサントラが付いたのには感激しましたね。
かなり好きな作品なんですが、大量の売れ残りFDが近くのメロンブックスで2000円で売っていたのにはかなり泣けました・・・。確かに本編には劣っていましたけど、FDをやることで新たに発見できることもあるのになぁ。本編が気に入った人には、是非FD(少なくとも法月編)はやって欲しいと思いますね。

そんな感じで今回の紹介駄文を終了します。

あと紹介が書けるPCゲームは・・・今のところ3つ(明日BulletButlersが届きますが)。紹介せねば。
プレイ本数が同人>>商業なこじらせ系エロゲーマー。
ご案内と注意
エロゲ感想の多くは雑感という形で雑記(+簡易感想)に紛れてます。

プレイ済リストや、下の検索欄からご参照ください。

批評空間のarmchairと同じ人です。

好んでいる作品の傾向を見ていただくだけなら、そちらの得点表を見ていただくのが速いかもしれません。

また、同人ゲームの感想をお探しの方は、批評空間でも同じような感想を述べてることがありますので特にご留意ください。


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